高血圧症
高血圧症は、体を流れる血液の通り道の内圧の異常ですので、本来は循環器科の疾患です。高血圧症のほとんど、約90%はいわゆる生活習慣病としての本態性高血圧症ですが、残り10%は二次性高血圧症と言って、内分泌性高血圧(ホルモンの異常)、腎性高血圧、腎血管性高血圧、薬剤性高血圧、その他があります。二次性高血圧症の場合は、治療が異なるため、検査を受けてから治療を開始するのが望ましいです。
①なぜ、高血圧症は治療が必要なのでしょうか?
高血圧を放置することで起こるとされている将来的に生じる可能性のある次のような病気を未然に防ぐためなのです。
脳梗塞、脳出血、血管性認知症、心不全、左室肥大、狭心症・心筋梗塞、不整脈、慢性腎臓病、大動脈瘤、大動脈解離、眼底出血など
②高血圧症の治療は2本柱?
一つ、基本は生活習慣の改善です。二つ、次にお薬の治療です。
・塩分制限:味付けの濃い食事が好きではありませんか?
・体重減量:適正体重ですか?(BMI<25が適正) BMI:体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)
・運動:運動不足ではありませんか?1日30分以上の有酸素運動
・減酒:お酒を飲みすぎていませんか?
・禁煙:タバコ吸っていませんか?
・野菜・果物・魚多めの食事、コレステロールの多い食事を減量